ワイヤーを用いる矯正治療では、ワイヤーに曲げを加えたり弾力性のあるワイヤーを押し入れたりすることによって歯にチカラを加えることができます。

しかし、マウスピース矯正ではマウスピースの取り外しを行うだけで、ワイヤーを用いる時と同様のチカラを歯に加えることができます。マウスピースの取り外しを行うだけで歯列矯正できる理由には、以下の3つの理由があるからです。

 

理由1|特殊な素材

マウスピース矯正で使用するマウスピースは、非常に薄く耐久性がある素材で作ってあります。

ペットボトルの材質よりもはるかに弾力性があるあるため、歯に対して弱いチカラを加え続けることができます。

このような特殊な素材ができたからこそ、マウスピースを取り外すだけで歯列矯正することが可能になったともいえるでしょう。

 
 

理由2|歯の位置をズラした格好でできている

マウスピースを装着した際、歯に押したり締め付けたりするような感触を感じることがあります。

なぜなら、マウスピース矯正で使用するマウスピースは、現状の歯並びとわずかに合わない格好につくってあるからです。

実は、マウスピース矯正で使用するマウスピースは、歯の位置を0.25mm移動した格好でつくってあるからです。

そのため、マウスピースを装着しただけで、歯には弱いチカラが常に加わる状態になるのです。

 
 

理由3|マウスピースを1週間ごと交換する

歯列矯正が完了するまでに、マウスピース矯正では30ヶ以上のマウスピースを交換しながら使用することが一般的です。

それらのマウスピースは、使用する順番も決まっており、1週間ごとに新しいものに取り替えます。

このように、マウスピースを順次交換することによって、歯が0.25mmずつ動く仕組みになっているのです。

 

歯を精密に動かすための仕組み

 

以上の3つ以外にも、歯を精密にコントロールするために「アタッチメント」や「プレッシャーポイント」などを用います。

そうすることによって、ワイヤーを用いる矯正治療と同様に、マウスピース矯正でも歯を動かすことができるのです。

アタッチメント・・・

歯の捻(ねじ)れを修正したり、歯を引っ張り出したりする際には「アタッチメント」が有効です。

アタッチメントとは、歯の表面に取り付けるプラスチック製の突起のことです。

このような突起を歯の表面に取り付けることによって、ワイヤーを用いる矯正治療と同じように、マウスピースでも歯をしっかりコントロールできるようになるからです。

プレッシャーポイント

前歯の角度を修正したり、前歯を押し沈めたりする際には、「プレッシャーポイント」が効果的です。

プレッシャーポイントとは、マウスピースに追加する小さな窪(くぼ)みのことです。

このような窪みをマウスピースに追加することによって、ワイヤーを用いる矯正治療と同じように、マウスピースでもさまざまな向きのチカラを加えることができるようになるからです。